中居君問題
2025.1.29
こんばんは。
今日は野次馬根性丸出しで中居君問題というか、フジテレビ問題というか、三菱UFJ問題というか、ビックモーターというか、インサイダー取引というか・・・・そういう世間一般に多く見られる事件について、少し生意気に所見を書いて見ることにした。
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究極の結論から言ってしまえば、これはみんな人間関係であって、特に組織の中の人間関係が最終的に「悪」に傾けば犯罪化していき、正義が頭をもたげてくれば、これは是正、改善されていく。横文字て言えばコンプライアンスが守られるか守られないか。しかし、組織が「悪」のほうを「善」と見なせば、これは組織内では絶対的に「善」となっしてしまうことになり、それを「善し」とするか、「悪し」とするかは、その組織内に現役のあなたたちにかかってくるわけで、内部通報制度を利用すればと言っても、ご承知のとおり、それは絵に描いた餅であり「使えたもんじゃない」というのが本音だろう。
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多くのサラリーマンは会社という組織に位置しており、その組織内は上意下達が常であり、間違っていようがいまいが、それを達成することのみが求められることが常態化というか、通常運転になっているというのが現状であろう。それが法に触れなければ何も問題ではないが、ときたま「えっ!いいの?」と思われるようなことを求められることもあるかもしれないし、人間関係の力関係「あの人グイグイ押して来るよね」、「あの大声を聞くと、もう嫌になる」、「触らぬ神にたたりなし」と、遠巻きにして見て見ぬふりをする。こういう姿勢を別に非難するつもりは毛頭ないが、そういう中で我々は日々仕事し、生きていかなければならないことは事実としてある。特に組織のトップが、それを見て見ぬふりをするような組織では、如何せんどうしようもないというのが実情だろう。
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そういう私も、そのどうしようもない組織にちょっとだけいたことがあった。かいつまんで言うと、当時、私は経理を担当していて、誰が・どこに・何を納品したかは分かる立場にいた。営業マンが納品すると、私が請求書を書き、後刻、その入金処理が会社にされて、ジ・エンドとなるわけだが、どういうわけか営業部長が納品すると、なかなか入金されないことを発見。当初、新参者だった私は、そのことを経理課長に報告した。新参者の私としては、その仕事の実態を上司に報告すれば、一応、自分の責務は果たしたということで、多少の不審は不審としてスルーしていた。すると、後日同じことを発見。再び上司に報告。経理課長はニヤリと笑い、それを未決のボックスに入れた。鈍な私は私の責任範囲を出たので、何の疑いもせずに毎日の業務を続けていた。すると再び同様なことが起こった。流石に私も以前からの流れを追うことをした。すると、今までの伝票は依然として未決のまま放置されているのを発見。
私は恐る恐る上司に聞いた。
私:「あの、この前の伝票まだ入金がされていないですが・・・」
課長:「ああ、知ってる。いつもそうだ。どこに入れているんだか?いいよ、いいよ、気にせず、君は君の仕事をしなさい」
私:「????はい」
当時、入社2~3カ月ということもあり、余り深くも考えず、自分は自分に課せられた仕事をやるのが精一杯ということもあり、そのまま時が過ぎた。
ある時、経理課長も堪忍袋の緒が切れたのか、社長と経理課長、そして問題の営業部長が話し込んでいた。それを横目で眺めていたら、私も呼ばれた。
私は右も左もまだまだ分からない状態だったので、3人の会話をじっと聞いていた。流石に、あの伝票問題の話だろうということは十分に承知して聞いていた。
どうやら、経理課長は、その未入金状態を社長に報告、営業部長にその顛末の説明を聞いているということらしかった。私も聞かれたことは、すべてそのまま実態をお話しした。
営業部長はいつも大声を発するタイプで、人を呼ぶのでさえ、皆仕事を静かにやっているところを遠慮会釈なく、みんながびっくりするような大声を出すので、何となく周りの人間を臆させるところが常にあった。今回も、その顛末を説明するのに、恫喝とまではいかないけれど、大声で説明にもならない説明をしてゴリを通そうとしているところだった。
すると、社長が「分かった。それ以上は何も言うな。もういい」と言った。
私はどういうことかよく飲み込めなかったが、経理課長曰く「これ以上は何もするな。とがめもしないということさ。営業部長には頭が上がらないということだよ。あいつ横流しているんだ。それを社長は見て見ぬふりをしているということさ」
私もだんだんとその会社の勢力図が分かってくると、どうやら営業部長は仕事もできるらしい。仕事もできるが横流しもする。社長としては、営業成績はそこそこ上げてくるから首にもできないという情けないトップであることが分かった。
組織として、トップがだらしないと、その下もだらしなくなることは確かだし、トップがダメなら、幾ら下の者が騒いでも早々変化はないということを思い知らされた次第。
その会社は、社長も部長も課長も新人も同じ部屋が仕事をするような小さな会社だったから、ある意味風通しがよく、状況がつぶさに分かることはラッキーと言えば、ラッキーだったかもしれない。それよりも、もっと大きな会社にお勤めの皆さんは、風通しも悪く、どこにどう申し出をしたらいいのか、この上司は自分にとって敵なのか味方なのかを判断しなければならないような組織ならば、それはそれ、大変なことだとお察しするしかない。組織を変える、悪しき風習を打破するなんていうことは、自分に副業としての何かアイテムを持たなければ、早々簡単に英断できるものではないのかもしれない。
もちろん、私が早々にこの企業から退社したことは言うまでもない。
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