"学生村"の記事一覧

学生村-バイトと滞在費

2017.4.19先日、ヤフーニュースで「学生村」というワードを見た。ニュースの内容は見なかったが、心に残ったので書くことにした。私が大学生だったころ、毎年夏になると1か月ぐらい長野の学生村に滞在していた。1か月も?と思う方もいると思うが、当時、3食おやつ付きで確か3000円だったと思う。つまり1か月滞在しても9万円で済んだ。お気楽な学…

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学生村(2)-メンバー

2017.4.19学生村といっても普通の民宿であって、今の「きれい、清潔」には遠く及ばないけれど、大自然と民宿の人たちの純朴さがあり、都会育ちの我々にとっては、ただただ物珍しく、「ひぇ~~」というようなおったまげの毎日で楽しいばかりの日々であった。学生村には、いろんな人たちが集まってきた。もちろん、私のような1か月も滞在する人は少なく、…

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学生村(3)-山村荘の間取り

2017.4.19民宿の名前は山村荘。何でヤマムラソウなんだろう。オーナーはヤマムラではない。地番にヤマムラと付くものは何もない。当時からヒュッテとか、ロッジとか横文字の名前も多く。もう少し洒落た名前を付ければ、もう少し客も来るだろうに。山村荘は3つの棟で成り立っていて、母屋と別棟が2つ。母屋は二階建て、別棟はすべて平屋だ。いつごろ建て…

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学生村(4)-不思議な部屋

2017.4.20 山村荘には母屋のほかに別棟が2つあり、その一つに泊まったことがあった。 どういうわけか間取りは一部屋のみ、立ち机に電気スタンドは定番だが、ほかにトイレと風呂場があった。 その一部屋は24畳あり、ほかには何もない。あるのは押し入れと窓一つだけ。他には床の間もなければ、何もない。ただバーンと24畳があるだけだった。…

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学生村(5)-オーナー家族

2017.4.20 もう一つの別棟が、24畳一間の家から50メーターぐらい離れたところにあった。そこは残念ながら滞在をしたことはなかったので、よくはわからないが、トイレと洗面所が付いていること以外、8畳二間ぐらいだったようだ。 山村荘の住人(オーナー)は4人家族。ほぼ叔母さん一人で毎日食事の支度をしていたように思う。私自身、…

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学生村(6)-方言

2017.4.21 ある日、山村荘のご主人が車にみんな乗れと言う。急なことなので面食らったが、それは日頃の様子から何となく想像のつくことであった。慶応ボーイを初め、宿の夏期住人にとってそれは許されることであった。毎日皆予定を立てて勉強をしているが、それは自分の計画した計画であったので、いつでも修正は可能で、また一日遊んでしまって遅…

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学生村(7)-箱庭のごとく

2017.4.21 叔父さん運転の車はどんどん坂を登っては下り、くねっては曲がリを繰り返した。あるときは、前方は雲というか、雲海しかなく、道は大きな坂を登っていくので前は全く見えず、車が空に飛び出していくのではないかと思わせるくらいぞっとしたが、その道は大きく左に曲がっているだけのことであった。車の後部座席に座っている私たちは、ジ…

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学生村(8)--四季

2017.4.22 山村荘の周りは自然豊かないいところだ。四季の移ろいは言いようもなく美しい。特に春、新緑のころは魅力的だが、秋から冬への境目の寂しさは、春夏と対比することもあり、強烈であった。 1本の木しか見ないことが多い都会では、新緑といっても「新しく芽が出たな」ぐらいの感じで、余り感じるところもないのだが、それが何百本…

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学生村(9)-大滝

2017.4.24 箱庭のような学生村を高いところから見たわけだが、山村荘の2つの下のバス停の近くに大滝という滝があった。短く暑い夏の間、よくそこの滝に遊びに行った。滝の高さは優に一山の高さがあった。ビルの高さにするとどれぐらいであろう。10階、15階、そんなものであろうか。水量もかなり多く、滝壺には近寄れない。滝壺に入り込んだら…

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学生村(10)--番所

2017.4.25 大滝の深い谷をさっきとは逆に上り始める。いい加減息が荒くなったころ、ようやくバス通りに戻った。 額にうっすらと汗が出てきた。喉も少し乾いてきた。滝壺の水を喉を潤してきたのに、もう乾いていた。 朝食を食べ、食休みをした後、今日は一日休校と勝手に決め、大滝を見、番所で休憩というおなじみのコースだ。 みんな…

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